ファイナンシャルプランナーはファイナンス、つまり金融関連の相談対応、アドバイスを行う専門家のことです。
主な顧客は個人で、具体的には収支状況や負債、資産や家族構成などを考慮して、生活の見直しや老後を見据えた人生設計などを提案するのが仕事です。
子供の居る世帯に対しては、教育に関するアドバイスもアドバイスの1つで、計画的に無理のない生活を実現するサポートを行います。

ファイナンシャルプランナーの資格

ファイナンシャルプランナーが注目を集め始めたのは、1986年に民間資格の認定が行われ始めた頃です。
その後は公的資格が登場したり、2000年代に入ってからは技能審査が行われるようになりました。
現在は国家資格が存在しているので、国家試験の有資格者が主にこの仕事に就いています。
国家資格は1級から3級まであって、3級でも実務に従事することは可能ですが、1級の受験には実務経験の用件があり、有資格者は更に専門的な知識を持つことになります。
ファイナンシャルプランナー合格率は、3級が80%前後と高めですが、2級になると65%前後、1級では10%前後とかなり下がる傾向です。
これは学科試験の合格率ですから、実技試験となるとまた違ってきます。
資格を取得すると働ける選択肢が増えますが、金融機関に就職や転職する人と、独立開業する人に分かれます。
前者は銀行や証券会社に生命保険、損害保険会社などが中心で、後者は事務所を立ち上げて自力で営業を行うことになります。
このように、働き方の幅が広がるわけですから、資格取得を検討してみる価値はあるといえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの仕事内容

ちなみに独立には士業のように時間あたりの料金で相談に乗ったり、セミナーの講師や執筆業で収入を得る人が多いです。
保険代理店業務も兼任していることが少なくないので、専門的な資格ではあるものの、業務は多岐にわたることが分かります。
士業者もこの資格を持っている人が珍しくなく、特定の分野に特化したアドバイス、プランニングを提供していることもあります。
当然ですが、法律相談は弁護士の仕事で税務相談は税理士の仕事ですから、そこを弁えて業務に取り組むことが求められます。
逆にいえばいずれかの資格も持っていれば、法律や税務に関連する相談対応も行えることを意味します。
相談を検討する際には、この点を念頭において相談相手を探したり、アドバイスを受けるのがおすすめです。

ファイナンシャルプランナーに相談するメリット

ファイナンシャルプランナーに相談するメリットは、今まで気がつけなかった問題に気がつけたり、専門的なアドバイスが受けられることにあります。
経済的な無駄が減って資産を守ることができたり、将来の選択肢が増えるといったメリットに期待が持てます。
一方では専門家に相談する安心感が得られますし、ヒントを得て自分で考えたり、家族で話し合う切っ掛けが手に入るのもメリットの1つです。
必ずしもアドバイス通りに選択したり、プラン通りに人生設計を行う必要はないので、最終的には自分で決めて選択することになります。
その役立つヒント、アドバイスをくれるのがまさにファイナンシャルプランナーで、金融に関する専門的な相談相手として頼れます。
勿論、セカンドオピニオン的な相談も可能ですから、自分で考えた上で他の人の意見を知りたい場合にも役立ちます。
金融資産の管理や投資に疎い人は特に、最初の相談相手として心強い味方になり得ます。

自分で考えながら相談して結論を出す姿勢が大事

ただし、ファイナンシャルプランナーも人間で人によって考え方は異なりますから、相談すれば正解が分かるというものでもないといえます。
あくまでも選択肢が絞り込めたり、有力な候補が分かる程度に留まるので、アドバイスの全てを鵜呑みにするのはおすすめしないです。
大切なのは自分で考えながら相談して結論を出す、そういう自分主体で相談する姿勢です。
そして、何に不安を感じているかを明確にして、相談する内容を絞り込むのもポイントです。
あれもこれもとなると相手任せになってしまいますから、いくつかに的を絞ってアドバイスを求めることをおすすめします。
子育て中なら子供の教育や住宅ローン、老後を見据えるなら生活資金や保険といった具合です。
高齢になると年金や社会保険、介護や医療費に相続も避けられなくなってくるので、早め早めに相談を検討するのが良いでしょう。
疑問に思ったことは積極的に質問すること、アドバイスに自信が持てないなら他の専門家にも意見を求める、こういった姿勢も大事です。
真面目に働き老後は年金で安泰という時代ではもはやありませんから、お金の使い道は自分で決めて資産を守ることが不可欠です。

まとめ

こういう時代において、頼りになる専門家なのは間違いないので、信頼できる相手を選んで相談したいところです。
初回無料相談を提供しているケースも珍しくないですから、費用を気にせず割と気軽に相談を始めることができます。
より優れた相談相手を探すコツは、実績や得意分野を確認して、実際に相談してアドバイスの質を確認することです。

参考サイト
ウェルスデザイン 為替